人とのコミュニケーションを円滑にするために、自分の言葉をハッキリ確実に
伝えたいからです。
自分の思っている事を言葉で伝えるのは難しいのですが、
少なくとも発音だけは明瞭にしたいと思っています。
と、偉そうなことを言っていますが滑舌が悪いので治そうと思っただけです。
それに、ボケ防止にもいいらしいし。最近物忘れが多くて。
(ビールの飲み過ぎって説もありますけど。)
お風呂の中で練習しているのは、人に聞かれると変に思われるからです。
一回電車の中で、もちろん小さな声でですが、
「タケヤブニタケタテケタノハタケ 痛っ!(舌かんじゃった)」
とやっていたら、 「この人危ないひとかも」 みたいな感じでじろじろ見られた事が
あります。それ以来お風呂で練習する事にしました。
でもお風呂で調子に乗って大声でやると、隣の家に聞こえたりするので注意が必要です。
時々滑舌の悪い人や、声の小さい人がいて何を言っているかわからない事がありますよね。
それで聞き返すと中にイライラしたり、怒ったりする人がいます。
結構偉い人に多かったりしますね。聞き返して怒られるのはたまらないので、
取りあえず解ったふりをしたみたいな経験ないですか?
私の父は晩年耳が悪かったので、よく聞き返していたのですがそれでずいぶん
嫌な思いをしたと言っていたのを思い出します。
何で聞き返しただけで怒るのかというと、自分が言った事をちゃんと聞いてもらえなかった
ことに怒るのだと思います。
「オレが話しているのに、ちゃんと聞いてなかったのかよ!」 そんな感じでしょう。
自分の話し方が聞き取りにくかったとは思わないで、一方的に相手が悪いと決め付ける、
自己中心的な人なのかなと思ってしまいます。
でも怒りの根底にあるのは、生存に対する恐怖です。人間という弱い動物が
生き延びてきたのは人間同士密なコミュニケーションを取ることが
出来たからです。
だから自分の言っている事が理解されないという事は、実は大変なことなのです。
危険な情報をお互いに伝えあう。獲物のありかを伝えあう。怪我をした助けてくれ!
人間はお互いに情報をやり取りすることで生き延びて来たのです。
自分の言うことを聞き返されるという事は円滑なコミュニケーションが出来ていない
という恐怖なのです。その恐怖が怒りと言う形で表れるのです。
聞き返してくるくらいならまだ良いのですが、聞き返しても来ない、何の反応も無い、
いわゆる無視される場合は、もっと最悪です。怒りも出てきません、ひたすら恐怖を
感じるだけです。無言電話が怖いのは無言だからです。
群れでしか生きられない人間にとって、みんなに無視される事は死を意味しました。
昔の日本では集落内での一番の刑罰は村と言う集団から外される「村八分」でした。
いまでも、学校の教室で一人を全員で無視する「いじめ」があります。
無視された生徒は、自殺をしてしまう事もあります。
それほど、コミュニケーションを断絶されることは人間にとって恐怖なのです。
でも、何言っているか分からない人に対して聞き返すのは、特にその人が上司だったり
すると嫌ですよね。
まあ、でもここは勇気をもって聞き返しましょう。
僕もよく聞き返す事があります、でも不思議な事に「ビール」とか「一杯」
とか「焼き鳥」とか「えだまめ」とか言う言葉は聞き逃さないのですが、
これはなぜでしょう。
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