昨日は、暖かかったけど風が強かったです。
夕方海岸のランニングコースを走ろうと思ったのですが、
風が強いので、川沿いのコースを走りました。
川沿いのコースは途中の公園に池があるのですが、
そこでカラスが行水をしていました。
“カラスの行水” 始めて見ました。
( ”カラスの行水”って知ってますよね。
最近、こう言った日本語を知らない人が増えているので
「カラスの行水?何すか、それ」ってな感じで。
お風呂に入っても、すぐに出ちゃう人、の喩えです。
念のため。)
確かにそんなに長く行水しているわけではなさそうです。
でも、カラス以外でも行水の時間が短い鳥もたくさんいます。
燕の行水は一瞬らしいです。
何でカラスだけ“カラスの行水”って言われるのでしょう。
カラスは綺麗好きで毎日行水するのにね。
カラスは人間にあまり好かれてはいないですね。
人間の近くにいて、ごみを散らかしたり、
農作物を横取りしたり。
人間に都合の悪い事をするからでしょう。
しかも色も黒くて可愛くないし。
でもカラスは謎の鳥です。
頭の良さが尋常ではありません。
鳥類の中ではダントツですが、
哺乳類より頭が良いかもしれない
と言われています。
実際、体重比の脳の重量はイルカ、チンパンジー
に匹敵するらしい。
脳の重量で頭の良し悪しが決まる訳ではありませんが、
特筆すべきは大脳が発達していることです。
一説には石器時代の人間の脳に匹敵するとも言われています。
カラスの行動を見ると納得できます。
・食物を貯えておく、しかも何十か所に隠してあり
全て記憶している。
・道具を作って、それを使う。くちばしで枝などを曲げて
それで餌を捕まえる。
・クルミなどを車に引かせて割る。
・水道の蛇口をひねって水を飲む。
・遊びをする。プラスチックのフタで、ソリのようにして
滑って遊ぶ。
・人間の顔を見分ける。
などなど、です。
いやー、凄い。人間と同じですな。
一番驚くのは、食物を貯えておく、貯食行為です。
「これは、後の為に取っておこうね。♪」
とカラスは思うわけですよ。
つまり、時間の観念があると言う事です。
時間の観念があって記憶力が良い。
ほとんど人間と同じです。
いやいや、時間の観念が無くて、記憶力が悪い人間って
沢山いるので、(特に、会社の社長さんとか、政治家とか)
人間以上かもしれません。
これだけ頭が良いので、カラスは古代から一目置かれていました。
八咫烏(やたがらす)は日本サッカー協会の
シンボルマークに使われているほどで、(足が三本あるやつです)
神話で神武天皇東征の時、道案内をしたと言われる、霊鳥です。
こんな、カラスの尋常でない頭の良さが、
人間から嫌われる理由かもしれません。
人間は、他の動物を自分達よりはるかに下にいる
下等な動物とおもっています。
下等な動物だから、可愛がるのです。
とくに人間好みの可愛い犬や猫はそうです。
自分が高い所にいて、見下せるから可愛いのです。
人間の子供もそうですよね。
幼い子供は、まだまだ知能が発達していないので、
色んなしぐさが可愛いのです。
たまに、頭の良い子供が生意気な事を言うと
とたんに、不機嫌になります。
「小賢しい、生意気なガキだ」とか言ってね。
人間にとって頭の良いカラスは、不気味なのでしょう。
だって、人間の武器は、「頭の良さ」ですから、
その同じ武器を持っている動物を警戒するのだと思います。
しかも、カラスは人間に媚びないですからね。
カラスは、「オレ様は俺様だ」と思っているのです。
カラスも、もうちょっと世渡りが上手いと
人間にこんなに嫌われなかったと思います。
人間社会でも、こういう人いますよね。
頭が超いいのだけれど、付き合いが悪く
上司にお世辞も言えない人。
こんな人は人間社会では出世しないかもしれないけど、
くさる事はありません。カラスのようにプライドをもって
生きて行きましょう。
「オレ様は俺様だ」と。
ところでカラスってプライド高いのかな。
今度聞いてみますね。
2014年03月30日
この記事へのコメント
コメントを書く