2016年03月04日

久しぶりのロイホ

そういう事で、
昨日のお雛祭りは、朝から奥様方のテニスの助っ人で
コートを走り回りました。

お昼になったし、お腹も減ったのでテニスコートの近くにある
ロイヤルホストに行きました。

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( JAFの会員は割引になります♪ )

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( キーマカレー でもこれ全然辛くなかったな )

ロイホは久しぶりです。

昔、城山三郎の「 外食王の飢え 」を読んで感動したことがあります。
ロイヤルホストの創業者、江頭匡一さんがモデルの小説です。

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( 仕事にのめり込んではいても、奥さんを大切にしていました )

江頭さんは、いわゆるファミレスと言う業態を作った人で、
今では当たり前の、セントラルキッチンシステムを
日本で最初に導入して、さらに彼は、食品を冷凍して運ぶと言う
事を考えました。
これによって、美味しい物を安く提供すると言う彼の夢が
実現したのです。

この江頭さんがもう凄い人なのです。
自分の体を犠牲にしても、自分が作ろうとしている物に、
ここまでのめり込めるのかと。

一流の店、一流の味を目指して、爆走するのです。
その為、あらゆる一流の店を食べ歩き、また美味しいと評判お店も食べ歩き
もう気が狂ったように食べ歩くのです。

その味を出すために、何度も試作させて、それを全部試食して、
ダメ出しをして、また試作させて、また試食して、ダメだしをして、
もう何かにとりつかれたように、食べまくりました。
彼は試食といっても、全て完食するのです。
最後まで食べないと、料理の味は分からないと言うポリシーなのです。

胃の手術を3回、最後はほとんど胃が切り取られていたのですが、
それでも試食を止めませんでした。
胃の無い彼は、全て食べ終わった後はトイレで
喉に指を突っ込んで食べたものを全て吐きだすのです。

医者からこれ以上やったら命は保証しないと言われたそうです。
でも、彼は食べる事を止めません。

すげえ!もう尋常ではないです。

江頭さんをそこまで駆り立てたものは何だったんだろうと、
読んでいて何度も思いました。

自分の夢や、目標に向かって一直線に突っ走る人でないと、
新しい事は作り上げられないのかもしれません。

この小説にはライバルとして、すかいらーくが出てきます。
すかいらーくは横川3兄弟が力を合わせて着実に発展していて、
このすかいらーくと江頭さんは戦うのです。

小説は1982年の作品で、それから34年がたちました。
今ではすかいらーくは消滅してしまっていて、
グループの店舗も人手に渡っています。
一方の江頭さんが命を懸けた、ロイホはいまだ健在です。


小説を読んで以来、僕はロイホに行くと必ず、江頭さんの事を
考えてしまうのです。


















posted by 小太郎 at 09:20| Comment(0) | 人生が空しい日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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