2024年09月21日

うつむくな拳を上げろ

昨日は、前から見たかった映画「DitO]を
昔のガールフレンドを誘って、観に行きました.。

上映している映画館がほとんどなくて
最後のチャンスに、横浜の伊勢佐木町でやっているので
慌てて行ったのです。

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( この映画館も久しぶりに行きました なつかしい〜 )


この映画公開が7月26日でしたけど
上映館がほとんどなくて、
今は、全国で5館くらいしか見ることができません。
秋田、神奈川、九州、、だけ。
まあ、自主映画だからね、仕方ないかな、
でも口コミで広がっていくと、大手の映画館でも上映してくれるけど。。

行った映画館は、「横浜シネマリン」小さな映画館です。
この映画館、超久しぶりに行きました。
そもそも伊勢佐木町は久しぶりだし。。
松屋デパートもとっくに無くなっちゃったし、、。
むかしむかし、デビュー前の「ゆず」が
松屋の前の路上でライブやってたんだけどね。

って言う話を、近所の女子高生にすると、

「 え〜、うそ! 松屋って牛丼屋さんでしょ?
 そんな昔からやってたの? 
 それに、、ゆず って誰? 」

馬鹿言ってんじゃないよ、、、ほんと、
あーあ、、昭和は遠くなりにけり、、(涙)

お昼は、近くにある老舗蕎麦屋『利休庵』で食べました。
このお店も超久しぶりでした。
美味しかったな、、。

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( おろし蕎麦を食べました〜 )


それで、「DitO]ですけど、、
妻子を日本に残して、フィリッピンで再起を目指す
中年ボクサーのお話です。


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( フィリピンの街って悪くないよね って思える映画です )


映画の冒頭に、一人娘の桃子ががフィリピンに来て
ボクシングジムでトレーニングしている主人公の神山に
「 お母さん 死んだんだよ 」と一言いうのですが、
このセリフを聞いただけで、
この、神山と娘の置かれている状況が、理解できます。
映画の凄い所だね。

久しぶりに会った、父と娘が一緒に暮らし始めるのですが、
娘は帰るところがないし、父は、もうボクシングに打ち込むしかない人生だし、、
と、、二人とも自分の居場所をさがしているのです。

「DItO (ディト)」はタガログ語で、ここ=hereに近い言葉、、
意訳すると、「居場所」。

でも、「居場所」を探してもどこにもなくて
「居場所」は探す所じゃなくて、自分で作るところだと、
神山は最後に気が付くのです、、。

まあ、そんな物語です。

驚くべきことに、マニー・バッキャオも映画に出てきて!
神山に言うのです。

「 年齢はただの数字だ 」

いや、これ凄いね、僕も最近年取って老いぼれてきたけど
それも、ただの数字なんだね、と、、気を取り直しました。

この映画のメッセージは、

「 恐れるな うつむくな 拳をあげろ 」

この言葉は、この映画の監督で、主演の神山を演じた、
結城貴史の、自分への言葉だと思います。

俳優として、才能がありながら、いろんな苦労をして、
でも、時間がかかったけど、この映画の主人公の様に
ようやく試合のオファーが来た、、、。

「DotO]は、結城貴史の最初の監督作品、、、。

僕は応援しています。

















posted by 小太郎 at 11:27| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月19日

アラン・ドロン

昨日8月18日、俳優のアラン・ドロンさんがお亡くなりになりました。
88歳でした。

彼は、両親が離婚したりで、幼少期は愛情の無い家庭で育った事もあって、
わゆる、「いい子」には育ちませんでした。
俳優になっていなければ、マフィアか詐欺師になっていたかもしれません。

でも運命は、、母親譲りのルックスで、映画俳優にスカウトされたのでした。

代表作は「太陽がいっぱい」です。

太陽がいっぱい.jpg
( 悲しい映画です )


この映画エンディングが凄い、、ですね。
大体フランス映画は、ラストシーンだよね。
その最後のシーンのために、ストーリがあるみたいな感じですけど、
「太陽が一杯」のラストは、、凄かった、、っていうか、よかった、、、
っていうか、、、
考えさせられる、っていうか、、青い空と海との対比?
でもなくて、、ジーンと来る、、って言うわけでもないけど、、
良かったよね。

>あんたさ、もう何言ってるのか全然わかんないよ〜!

10年前のブログで、この映画の事を書いたので
ぜひご覧くださいませ。

ここクリックしてね → 夏と海とヨット

でも僕的には、ジャン・ギャバンと共演した「地下室のメロディー」が良かったな。
やっぱジャン・ギャバンだね。
フランスが生んだ、名優です。
アラン・ドロンは顔はいいけど、演技がいまいちだったけど。

地下室のメロディー.jpg
( ジャン・ギャバンは顔はイマイチだけど 演技はうまいよね
 アラン・ドロンはイケメンだけど 演技はイマイチだね )

この映画も、最後が凄いオチで、、
若いチンピラのアランドロンが、あせって、、、、
おい!何やってんだよ!って、観てる方が叫びたくなるような。。

ジャン・ギャバンの代表作は戦前の映画だけど、「望郷」かな。
亡くなった母が若い頃この映画を観て一番感動したって言ってました。
母は少しフランス語ができたので、、
フランス映画はよく観たらしいのです。

この映画も最後がね、フランスらしい感じでね、
「最後がいいのよ」って母が言ってました。

フランス映画は、ハリウッドと真逆で、ほとんどハッピーエンドがないんですよね。
でもでも、よくよく考えると、実際、、何がハッピーエンドなのかなって
思うのです。
「シェルブールの雨傘」の最後の場面なんか観ると、
あの終わり方、、あの映画は、実はハッピーエンドなんだって。。

アランドロンの人生は、、果たしてハッピーエンドで終わったのかな。。

彼は晩年、自分の老いに我慢できなくなっていたらしい。
脳卒中で療養中だったらしいけど、
死因は公表されていません。

彼は拳銃を所持していたので、それで自殺したんだと僕は思っています。

その方が、アラン・ドロンらしいしね。。


















posted by 小太郎 at 10:54| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月16日

映画評論家

僕は映画評論家でもあるのですが、、、

って言うと、

「 え! ほんとですか!! すごいですね、
 でも大変でしょう、映画沢山観なくては行けないし
 収入はどのくらいなの? 」

と、真面目に返してくる人がたまにいます。

いや、これ、なんて言うか、
まあ、一種のジョークなんだけど、、。

つまり、映画評論家と言えるほどすごく映画が好きなんです、
ってことなので。

それに、映画評論家って、別に資格が必要なわけでもないので、
だから嘘じゃないし、だって映画の評論はするし。
例えば本が好きな人は読書家って言うじゃないですか。
まあ、そんな感じの乗りなんだけど。

これが、「僕は医者です」って言ったらまずいけどね。
国家試験を合格して実際に医師として働いていないと
医者じゃないので、
詐欺罪に問われるのです。

でも映画評論家は、それを名乗ればだれでもなれるのです。

で、その映画評論家の僕は、先日発表されたアカデミー賞の
受賞を見て、映画は、国や地域や観る人によって
全然違う様に感じるんだよね、とあらためて思いました。

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( この前観たPERFECT DAYS 受賞できなかったね
 いい映画だと思うけど )


大きく分けて、米国、北ヨーロッパ、南ヨーロッパ、アジア、
それぞれの国の文化や歴史の背景が映画に反映されていますよね。

逆に言うと、映画を観るとその国の人々の感性が分かるような気がします。
これは、個人個人にも当てはまると思っていて
人それぞれ好きな映画とか、感動した映画とか、違うと思うのですが、
その人の感動した映画を見ればその人の感性が分かると思います。

「 ねえ、ねえ、この映画よかったよね 」

彼女
「そうかな、私はそうは思わないけど 」

うーむ、、こういうのは厳しいよね、
まあ、性格とか感性とかが同じでなくても構わないけど。

でも、映画は一緒に感動したいよね。
自分が感動した映画を、そうかな?って言われると
悲しくなるよね。

なので、映画は一人で観に行く方がいいと僕は思っています。
絶対に彼女と行ってはいけません
そもそも、映画に集中できなくなるし。
























posted by 小太郎 at 11:15| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする