2018年02月19日

唯物論者の死

羽生選手の金メダルを見てから、
にわかにオリンピックの中継を見始めた僕ですが、
昨日も、小平選手の金メダル獲得を
「 わーい! 」と言いながら
テレビを見ていたら、突然電話が鳴りました。

まあ、電話って突然鳴るものですけどね。

電話は、子供の時から親しくしている人が
亡くなったという報せでした。

その人は、近所に住んでいて、僕より4つ年上で、
死ぬにはまだまだ早すぎるのですが、
癌の末期で、本人も延命治療は拒否していたので、
連絡があっても、驚きはしませんでした。

「 ついに逝ったんだ 」

みたいな感じでしたね。

IMG_9066.JPG


その人は、高田純次って言うタレントにそっくりで、
と言っても顔ではなくて
性格と言うか、キャラクターと言うか、
超いい加減で、その辺がとても似ていました。

5-05.jpg
( 画像は消費者庁提供 )

でも彼は子供の頃自転車の乗り方を教えてくれました。


あと、彼は考えていることが世間の常識とは
けっこうズレていました。

彼がまだ元気なころにあった時、
彼は 「 葬式不要、戒名無用 、
火葬した骨は、ゴミに出してくれ 」と
言っていました。

調べてみたら、って調べなくても当たり前ですが、
人の骨はゴミで捨ててはいけないのです。

でも、本人はそれが不満らしくて、
どうしてもごみで捨てて欲しいと、、。


かれは唯物論者なので、
人は死んだらただの物体なので、
ゴミで捨てていいはずだと、言い張るのです。

まあ、奥さんに聞いたら、当然ですが
お墓に入れると言ってました。


と言う事で、本人の最後の希望は
かなえる事は出来ませんでした。



さすがに、ゴミでは出せないもんね。













posted by 小太郎 at 10:10| Comment(0) | 生と死 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月25日

死に至る病

キェルケゴールは19世紀のデンマークの哲学者
・思想家です。
「 死に至る病 」は彼が30代の時の著作。
哲学少年だったら、必ず読む本と言っていいでしょう。

「 死に至る病 」といっても、
重篤な病気の事ではなくて、
「 絶望 」の事を言っています。

「 死に至る病とは絶望である、絶望とは罪である」

うーむ、、、しかし。。。
興味がある方は読んでみて下さい。

51gpv178KhL__SX354_BO1,204,203,200_.jpg
( Amazonで 絶賛? 発売中 )


でも僕はお勧めしません。

だって、、、暗いんだよね。
まあ、哲学者ってさ、大抵暗いよね。

そうだよね、哲学者が明るかったら、
なんか説得力がないし。
悩んでいなければいけないんだよね、沈痛な面持ちでさ。
冗談なんか言っては絶対にダメで、
結構大変だよね哲学者って。



ところで、
何で、キェルケゴールの
「 死に至る病 」の話なのかと。

僕は、明日からお泊りに行くのですが、
行く先が、辺ぴな、海の傍にある某大学病院なので、
そんなに、楽しくはないのです。


元気だけが取り柄の僕だったのですが、
なにやら重篤な病に罹ってしまって、
しかもそれが、「 死に至る病 」なのです。


IMG_7165.JPG
( 海の近くの病院 )




まあ、キェルケゴールの「 絶望 」みたいな暗い話ではなくて、
ちゃんとした、肉体的な病気なのですけど。
( ちゃんとした病気ってのが よく分かりませんが )

でも、皆さま安心してください。

お医者さんが言うには、すぐには死なないらしいし。

なーんだ、そうなんだ。

でも、もうちょっと長く生きたいのなら、
手術しておいた方が良いかも、、と先生は仰るのです。

まあ、そうは言っても、手術って痛そうだし、
何だかやだな〜と。

そこで、病院へ行くふりをして、
反対方向の電車に乗って、どこかの温泉に行って
温泉に入って、ビール飲んでゆっくりするかなと、、、
密かに計画しているのです。

でも、僕が温泉に行こうてしていると、
コラ!待てー!!と
怖い顔をした、お医者さんと、看護婦さんが
追いかけて来て、
もう全速力で逃げても、何百人と言う怖い顔をしたお
医者さんと看護婦さんが追いかけてきて、、
もう追いつかれそうで、
汗びっしょりになって、夢から覚めるので、
そんな怖い夢を見るくらいなら、おとなしく
病院へ行こうかなと、、、、。


という事で、明日以降のブログの更新は
出来る限り頑張りたいと思いますが、、、
でも、更新できなかったら、

許してちょ。。。(  何故か名古屋弁  )










posted by 小太郎 at 07:12| Comment(0) | 生と死 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

お墓参りで飲みすぎて

昨日は、大学の時のゼミの恩師のお墓参りに
ゼミの仲間と行きました。

僕は本当にいい加減で適当で全くヤル気のない
怠惰な学生だったのですが、
先生のゼミに入って、本当の学問ってこういう事なんだ、
って事を知りました。

そして学問っていうのは、いかに孤独と向き合うかってことだと
学んだのです。

共同研究とかはあるかもしれないけど、最後は自分一人。
周囲に惑わされず、人には理解されない自分一人の思いや確信、
それとずーっと向き合って行くんだよ、と。


先生は高名な学者でしたが、
家庭的には恵まれていませんでした。
だから、お墓も先祖代々の墓に入らずに、
生前、自分で手配したお墓に入ったのです。

しかもそのお墓は、物凄く辺ぴな所にあって、
つまり、人が容易に尋ねて来れない所に建てて、
墓石にも、自分の名前は刻まないで、
ただ、「 憩 」とだけ刻んでありました。

IMG_7665.JPG
( お墓を探すのが大変でした これじゃあ分かんないよね )

先生のお墓の前に立ったら、
「 諸君、わざわざこんな辺ぴな所に来ることは無いのだ
  死んだ人間は放っておけ、
  私は一人で静かにここに居たいのであーる 」

と先生に怒られたような気がしました。

けっして、徒党を組まない、人を頼らない、
自分で責任を取る、世間を気にしない、
一人で生きて、一人で死んでゆく。

まあ、全く勉強をしなかった僕ですが、
先生から学んだことは、それでした。

 
そうそう、
僕の結婚式に主賓で来て頂いたときの祝辞は
今でも明快に憶えています。

先生
「 小太郎君は、大器晩成型で・・・・長い目で見てあげてください・・・ 」

と、先生が仰ったら、会場は大爆笑。

おいおいおい、そこで何で、笑うんだよ〜。

でも、先生、期待を裏切って申し訳ありません、
僕はいまだに晩成していません。
年だけ取ってしまって、、お許しください。
まあ、大器だという事は間違いないのですが、、、、。


でも、念願だった、先生のお墓参りが出来て
取りあえず良かったなと、
思うのでありました。


終わってから、近くのお寿司屋さんで
昼から散々飲んだので、
今日も頭が少し痛いのであります。

IMG_7666.JPG
( 暖簾をくぐって )


IMG_7670.JPG
( ビールはエビス )


IMG_7672.JPG
( 海の傍なので、サザエのつぼ焼き )


IMG_7680.JPG
( 帰りの電車の窓から 何故かシンデレラ城が )












posted by 小太郎 at 08:29| Comment(0) | 生と死 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする