2023年05月01日

一瞬の春

今日から5月で〜す。

いやはや、もう5月、今年もあっという間に過ぎて行きそう。
あーあ、もう春は終わって、初夏になっちゃった。。

こういう時いつも思い出すのは、まだ子供だった昔に読んだ
沢木耕太郎のノンフィクション「一瞬の夏」。

当時は沢木耕太郎にはまっていて、
ノンフィクションなんだけど、まるで小説みたいな、
読んでいると本の中に吸い込まれるようなかんじ、
それと文章が素晴らしかった。

お勧めは「テロルの決算」、これを読んで沢木のファンになりました。
それとこの「一瞬の夏」です。
才能あふれる、実在のボクサー「カシアス内藤」が再起するお話。
どこまでがノンフィクションなのか、フィクションなのか。。。
読み手を強引に引きずり込んでしまいます。

【編集部注】
以下、沢木耕太郎の「一瞬の夏」の話にふれますが
若干ネタバレが入っていますので、ご注意ください。

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( 昭和56年だって、ウヒャー!もう40年以上前だよ〜! 
 この本は我が宇宙書房の在庫にあるのですが、
 店主に売る気が無いので現在は販売しておりません )


世界チャンピオンも狙える、と言われたのに練習嫌いで
ボクシングに対する情熱もなく、早々に引退したのですが、
5年後にカムバックする話です。

さすがに5年のブランクは大きく、果たしてどうなるんだろ、、、。

内藤の挑戦は、何だったのか、そしてそれは、夏の暑さのように
過ぎ去って見れば、一瞬の出来ごとだったのか。

まあ、確かそんなお話です、、彼の取り戻したかった青春は
一瞬の夏だったんだと、、。
( これ、、ネタバレではありません、僕の記憶も定かではなくて
 個人的な思いも入り込んで、勝手に脚色しちゃっているかも )

まあそういう事で、季節の終わりごとに、僕は
「一瞬の夏」を思いだすのです。














posted by 小太郎 at 10:32| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

本屋は危険

昨日は、用事があって出かけたのですが、
要件は意外と早く終わってしまって、
そのあと人と会う事になっていたのですが、
時間が余ってしまったので、
それで、時間つぶしに本屋に行ってしまいました。

『 行ってしまいました 』と言うのは、
本屋には、行かない事にしていたからです。

行くと、色々と欲しくなって、やたらと本を買ってしまうからです。
ただでさえ、本を整理しなくてはと思っているのに。。。

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( こういうのを見ると、色々と欲しくなりますよね )


本は、買うのは簡単ですが、読むのは大変なのです。
イン哲の研究者としては、インドにとどまらず
中国、日本、ヨーロッパと幅広く哲学系の本を読みたいので、
買う本の80%は哲学系の本なのですが、

しかしね、哲学者ってさ、何で文章が下手なの?と思うのです。
理解するのに時間がかかるのなんのって、
もっと、分かりやすい書き方があるだろう!

哲学者の諸君! 哲学勉強する前にさ、
文章の書き方勉強しろよな。

そもそも、僕は哲学の研究者なのですが、
哲学者って大嫌いです。

だいたいさ、顔がね、なんでみんな深刻そうな顔してるのさ、
それで、文章が下手と来ているので、
もう、最低だね。

と、僕はいつも怒っているのであります。


まあ、哲学者の話はさておいて、
本屋ですが、問題は本を手に取って読める事です。
これが凄く危険!

パラパラ読んでると、なんだか欲しくなってしまうのですよね。
で、あれも欲しいし、これも欲しいな、と言う事になって、
ついついたくさん買ってしまって、
でも、買った本の中で半分は読まないで終わってしまうのです。
本もね、安くないしね、って言うか高いしさ。

もう、我が家の本の在庫だけで、一生かかっても読めない量があるのですが、
さらに、着実にほんの量は増えて行く、、。
あーあ。。。
もう絶望的な状態にあるのです。


という事で、本を買って、( なんとか2冊で我慢しました )
近くのベローチェでコーヒを飲みながら、買ったばかりの本を
ペラペラと読んでいる内に、なんだか眠くなって来てしまいました。

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( ベローチェはコーヒー200円! )

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( 買った本を読みながら 眠くなってしまってzzzzzz )


と、、、眠りそうになった、、その時。

あ! しまった!、、、人と待ち合わせをしてたんだ!
わー! 間に合わないよー。。。。

あわててベローチェを後にしたのであります。


いやはや。









posted by 小太郎 at 09:35| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

ほんたうのほんたう

最近、昔読んだ本を読みかえしています。

その時読んだ本、感動したとか、良かったとか、
考えさせられるとか、ジーンときたとか、
面白かったとか、、、
そういった記憶ってありますよね。

それで、その本を今読んだらどう感じるかなと、、、。
人間は日々変わっていくので、
今の自分が読んだらどんな風に感じるかなって。

この前のブログで生涯一押しの本と言うのを
紹介しましたけど、
ここクリックね → 生涯一押しの本

今日のは、生涯二押し?? の本です。

「 銀河鉄道の夜 」

この本は小学生の時に読んで、それから大人になるまで
もう何十回と読みました。

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( 探しても見つからなかったので、新しく文庫本を買いました
 これはブルカニロ博士が登場しないバージョンです )


やっぱり、子供の頃に読んだ本って、
印象に残るのかなと思います。

銀河鉄道の夜は
宮澤賢治の代表作でジャンルは童話となっています。

でも、これ童話なのかな?

これ、大人向けの本だよね。

宮沢賢治の宗教的な背景もあるし、
彼の生死に関する考え方とか感じ方とか、
それから彼の他の作品も読んでいないと
よく分からないと思うのですけど。

そもそも、この作品はまだ未完成で、残された原稿にも
推敲を重ねた後があります。

なので、銀河鉄道の夜は読んだ人ごとに、
年を取るごとに解釈が違ってくる作品だと思います。

でも、科学者であり宗教家であった宮沢賢治が
追い求めていた
「 ほんとうのほんとう 」ってなんだったんだろうと、
改めて思いました。


皆様も秋の夜長は、昔読んだ本をもう一度
読み返してはいかがでしょうか。

あらたな感動や発見があるかも、、、、、

知れません。





posted by 小太郎 at 10:06| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする